シストレと聞くと、「自動取引は簡単そうでいいな」という気持ちと、「シストレは中級者から」って聞くし、難しそうだなという気持ちと半々ぐらいではないでしょうか?
実は「シストレ」にはいくつか種類があります。
今回、紹介するのは、初心者でも簡単に使えるシストレがウリのアイネット証券です。
アイネット証券は、シストレ以外にも様々な種類の口座やサービスがあります。
人気の秘密だけでなく、アイネット証券が得意でない部分も含めて、徹底的に解説します。
FX初心者の方も、中級者以上の方もアイネット証券をぜひ使いこなしてください。
アイネットFXの特徴と人気の秘密
株式会社アイネット証券のFXは、「アイネットFX」という名前で展開しています。
ウリはシストレですが、それだけで「よし、アイネット証券に決めた」という方は少ないですよね。
スプレッドやスワップポイントなど誰もが気になるところから、見落としがちなポイントまで見ていきます。
チャートの使いやすさ
FXの取引で、一番見ている時間が長いのは間違いなくチャートです。
チャートの見やすさ、使いやすさが「FX取引の生命線」と言っても過言ではありません。
この部分が、「アイネットFXは他社からの乗り換えに最適」と言われる理由です。
最初は何をどうしていいか分からないと思いますが、すぐに「チャートに目印をつけたい」「テクニカル分析を試してみたい」など次々と出てくるはずです。
最初からアイネットFXで取引に慣れると、他社のツールが使いにくくなるかもしれません。
カスタマイズ機能の充実
アイネットFXのPC用ダウンロード版の取引ツールでは、大きく分けると、4つのことが可能です。
- 項目のレイアウト、ウインドウ化
- チャート上のアイコン、コメント配置
- テクニカルチャート44種類
- 自動分析機能
項目の表示/非表示や、項目の選択は他社でも可能ですが、項目ごとの配置変更や項目のフリーウインドウ可能というのは、使いやすさ抜群です。
チャート上のアイコンとコメント配置、これも「こういう機能が欲しかった」という機能の一つです。
FX未経験の方だとちょっと想像しにくいと思いますが、分析などがない純粋なチャートだけを見て取引している方というのは、非常に稀です。
安定的に勝つために、少しずつテクニカルな要素を取り込んでいきます。
そういった意味では、自分なりにキーとなるポイントや価格を表示しておくというのは、かなり有効です。
テクニカルチャートは、テクニカル分析をチャート上に表示したものです。
「分析」と聞くと、拒否反応が出そうな方も多いと思いますが、チャートに補助線を引く、目安となる数値(指標)を表示していると思ってください。
アイネットFXでは、全44種類と豊富に用意されています。
全てを使うことはあまりないと思いますが、選択肢が多い=知りたい情報にたどり着きやすくなります。
自動分析については、後で詳しく紹介しますね。
業界最高水準のスワップポイント
FX取引の大きな特徴となるのが、スワップポイントです。
スワップポイントとは、日をまたいで通貨ペアを保持したときにつくポイントです。
そのため、1日の中で売り買いセットの取引が完結する「デイトレード」では、スワップポイントは発生しません。
決済したときに、相場変動の損益に合算されるので、ボーナスポイント的な位置づけですね。
また、ポイントという呼び方ですが、そのまま現金として反映されます。
ちなみに、FX上の日付変更は、NY市場の終わりに合わせて、午前5~6時くらいに設定されています(サマータイム適用で変動するため、時間に幅があります)。
アイネットFXのスワップポイントは、米ドル円(USD/JPY)50円前半、ユーロ円(EUR/JPY)10円強と業界でも最高水準でまとまっています。
スワップポイントの注意点は、3つあります。
- 記載数字は1万通貨当たりです。
- 売り、買いどちらがプラスに付与なのか
- 相場の変動で簡単に吹き飛ぶ
アイネットFXは上限付きのスプレッド
アイネット証券のスプレッドは、数字だけ見ると高めです。
例えば、USD/JPYで0.7銭です。
業界的な最狭水準は0.3銭なので、倍以上の開きがあります。
ただし、それは「スプレッドが変わらなければ」という条件付きです。
そもそも、スプレッドというのは、売値と買値の差です。
これが広がるほど、その差額以上に相場が動かないと、利益になりません。
FX取引各社はスプレッドの狭さで競い合うのですが、実は数字の比較だけでは分からない要素があります。
スプレッドでもう一つ大事なことが「広がりやすさ」です。
多くの会社が「原則固定」となっていますが、週明けの取引開始時や、スワップポイント狙いの週末の仕掛けなど、閑散としている状態だけでなく、急に動くときなどもスプレッドは広がります。
アイネット証券では「0.7銭~1.0円」という上限を設けています。
それでも、「極端な金融施策やテロなど緊急時にはその限りではない」となっています。
ただ、「原則固定の取引会社」と、通常時の広がり方は明らかに違いがあります。
自動分析機能の便利さ
自分の取引実績を元に、視覚的な分析結果が表示可能です。
具体的な項目は、エントリ-売買区分比率、決済売買区分比率、利食い-損切り比率、注文方法比率、取引通貨ペア比率などがあります。
他社でも取引履歴を銀行の通帳のように表示可能ですが、それを見ていても、「なんとなくこの通貨ペアが多い」とか「トータルでいくらか」など、ザックリとした情報しか分かりません。
自分のことを冷静な目で見るのは、誰でも難しいですよね。
さらに、アイネット証券では先ほど紹介したように好みのパネル配置が可能な上、既に「分析」テンプレートが用意されているので、初心者の方も安心です。
3種類の口座の特徴と違い
アイネット証券では、口座の種類は3種類あります。
- アイネットFX口座
- ループイフダン口座
- ループイフダンのデモ口座
1と2は申込時に同時に開設されます。
注意点としては、通常のFX取引用の口座と、シストレを行うループイフダンの口座が別ということ。
つまり、それぞれの口座にお金を用意する必要があるのです。
通常のFX取引とシストレでは用意する金額も含み損の金額も大きく異なってきます。
例えば、数万円でもシストレは可能ですが、金額的には通常の取引を行ったほうが無難です。
シストレは、同時に複数の注文を自動で走らせるので、それだけ元手も必要になります。
いきなりシストレをやるのは怖いという方には、デモ口座もあります。
実際のシストレと同じ取引ツールが使えるので、デモで感覚を掴んでから本番に挑むことが可能です。
デモ口座は、通常の口座開設とは別に申込みが必要となります。
厳密にはこの他に、法人用口座というのもありますが、この記事を読んでいるみなさんは、個人取引を検討している方が多いので、法人のほうは割愛します。
アイネットFXの3つのコース
口座の種類とは別に、アイネットFXには、3つのコースがあります。
アイネット25:ロスカット15%、毎営業日判定、追証なし
アイネット25S:ロスカット15%、毎営業日判定、追証あり
アイネット25G:ロスカット100%、常時判定
「25」は、最大レバレッジ25倍の意味で、これは全コース共通です。
ロスカットの判定というのは、「25」と「25S」では、毎営業日の決まった時間にのみ判定を行います。
つまり、一時的に相場が反転して、含み損が大きく膨らんでいても、判定時刻のときに相場が戻っていれば、ロスカットはされません。
その時刻のときにロスカットされるかどうかの基準が、証拠金維持率15%を切ったらということです。
証拠維持率について
証拠金維持率は、取引に使ったお金の余りと、含み損の関係で計算します。
分かりやすい例で説明すると、5万円用意して、4万円分取引に使ったとします。
このとき、取引口座に残っている残高は1万円です。
現在、1万通貨単位分持っていますから、1円相場が動けば1万円の含み損です。
この状態が証拠金維持率100%なのです。
ここからマイナスが増えていくと、100%を下回ってきます。
今回は、ロスカットの基準が15%ですので、元々の証拠金5万円の15%=7,500円以上のマイナスが出ているとロスカットされます。
取引に使ってない1万円+(50,000円-7500円)ですので、52,500円以上のマイナスが出ている状態で判定時刻になるとロスカットされるということですね。
追証とは
追加証拠金制度の略で、「おいしょう」と読みます。
追証はFXだけでなく、株取引でも同じ仕組みがあります。
「25」も「25S」もNYクローズ後の6:45(サマータイム時は5:45)がロスカット判定時刻となっています。
では、証拠金が15%以上あれば大丈夫かというと、「25S」の場合はそうではありません。
判定時に維持率が100%を下回っている場合、証拠金を追加する必要があります。
追加しないと、持っている通貨ペアは強制的に決済されます。
つまり、強制決済というと、ロスカットが有名ですが、実は追証もあるのです。
ちなみに、「25G」は常時判定なので、追証はありません。
証拠金維持率が100%を切った瞬間にロスカットが発生します。
どのコースを選べばいいのか
このように説明すると、「25S」や「25G」のメリットが分かりにくいですよね。
「25」や「25S」のような判定時刻が決まっているものは、判定時刻以外に維持率が15%を下回ってもロスカットされることはありません。
証拠金がマイナスになってもそのままです。
この状況は、もし決済したら元々の証拠金以上のマイナスが出てしまいます。
強制決済は怖いことのようなイメージがありますが、損切りに他なりません。
ここまで損失が出たら決済するというラインは、大負けしないために非常に重要です。
「25G」のように、100%を切ったら即ロスカットされると、その分取引は慎重になりますし、証拠金も多めに確保するようになります。
大負けしないように設定されているのが強制決済ですので、もっと手前に損切りラインをおいて、余裕を持った取引が出来るのが理想です。
安定のアイネット25
そうはいっても、ロスカット発生ラインが維持率15%、しかも常時判定ではない上に、追証なしという「アイネット25」は魅力的です。
極論ですが、強制決済されない状況で持ち続ければ、含み損の状態ですので、まだ本当の損失にはなっていません。
FXの相場は、2つの国の相対的な信用関係そのものです。
つまり、長期的にどちらか一方が下がりっぱなしというのは、株などに比べて少ないのです。
塩漬けになっていては他の取引チャンスを失ってしまいますが、コツコツ勝ってきたものが大負けで吹き飛ぶ「コツコツドカン」は避けられます。
ただ、想定よりはるかに長い期間保持し続けることになることは覚悟しておいた方がいいかもしれません。
どのコースを選ぶかは、性格的に合うか合わないかもありますが、合わないと感じたら後からコース追加という形で変更可能です。
役立つ情報フォローが豊富
アイネットFXでは、情報のフォローが充実しています。
例えば、前回値や予想、さらに結果も反映される経済・予測カレンダーは当然完備されています。
これは多くの取引会社が行っています。
そして、プロの為替アナリストによる月2回の動画配信、別なアナリストによる毎週のメール配信。
さらに、国際金融アドバイザリー企業ジャパンエコノミックパルスが提供する特別レポート週3回配信されます。
他社で多いのは、著名なトレーダー1人の情報配信などですが、非常に濃い情報が様々な視点から配信されるので、多角的にマーケットを捉えることができます。
ループイフダンの特徴
いよいよ、アイネットFX最大の特徴であるループイフダンの解説です。
先ほども触れましたが、アイネット証券へ口座開設の申し込みをすると、アイネットFXのいずれかのコースと、ループイフダン口座が合わせて開設されます。
ループイフダン口座は、通常のFX取引を行うアイネットFXの口座とは別ですので、注意してくだざい。
ループイフダンの特徴をいくつか紹介しましょう。
シストレで効率よく利益を上げる
ループイフダン、システムトレードのメリットは、一度条件を設定すればそれに従って自動で取引を繰り返してくれることです。
いかに予想の精度が高いトレーダーでも、注文する時間がなければ取引できません。
注文方法には、いくらになったら買うなど事前に指示することは可能ですが、その注文が決済されたときに「また次の注文を」というのは、どこかで再度指示を出す必要があるのです。
さらに、自動売買ですので、感情に左右されることもありません。
仕事やプライベートで落ち込んでいるときには、誰でも弱気な注文になりがちです。
時間と感情、この2つのロスをループイフダンは効率化してくれます。
シストレでも少額スタート可能
シストレは複数の注文を同時に走らせるため、通常のFX取引より資金が必要になります。
また、スプレッドや手数料のルールも異なってきます。
シストレの中でも、ループイフダンは少額からスタートできることも大きな特徴です。
それが可能な理由は、取引通貨単位です。
アイネットFXは1万通貨単位ですが、ループイフダンでは1,000通貨単位で取引可能です。
例えば、米ドル円の取引では1万ドルか1,000ドルかという話ですので、かなり大きいですよね。
スプレッドは、米ドル円で2銭と通常のFXからすると高く感じるかもしれませんが、シストレとしては高い部類ではありません。
また、シストレでは取引ごとに手数料が発生することが一般的ですが、ループイフダンでは手数料無料です。
スプレッドも手数料も利幅に直結する話ですので、非常に重要です。
シストレなのに設定が簡単
シストレが便利なのは分かるけど、設定が難しそうという声をよく聞きます。
ループイフダンでは、設定されているいくつかの値幅から選ぶだけです。
その他には通貨ペア、損切りのありなし、最大ポジション数は最低限どのシストレでも必要なので、あまり億劫にはならないと思います。
また、最大ポジション数は、現在の証拠金で取引できる数が取引の上限になっているので安心です。
設定を変えるとどのように取引に影響するのかは、使い方のところで詳しく解説します。
ループイフダンの実績
では、ループイフダンの実績を見てみましょう。
多くのブロガーの方々が検証されていますが、資本金が数百万規模用意できるからとか、敏腕トレーダーだからとかという風に、どこか現実離れした印象になりがちです。
ここでは、アイネット証券の公式HPに掲載されている例で検証してみたいと思います。
必要資金27万円強、通貨ペアは米ドル円、3ヶ月放置で約13万円の利益を出したというものです。
ものすごい利益率ですよね。
ただし、残念ながら、この数字はいいところだけを見せている数値に私には見えます。
期間が2016年11月3日からとなっていますが、この月はアメリカの大統領選挙で相場が急騰した月です。
月の始値と終値の差が実に10円にもなった月でした。
ですので、この結果はここ数年で一番インパクトがいいところを選んで、設定条件を後付したらこの結果になった、というシミュレーションではないかと個人的には思います。
しかし、2016年は2月に9円下落、4月は6円下落、6月は7円下落と、売りのループイフダンを仕掛けていれば11月からの3ヶ月以上の利益を上げることができる月が他にもありました。
売りで儲かる図式よりも分かりやすい、買いで儲かる時期を選んだと思われます。
激動の月でなくても、月に3円4円動くことは多く、日で見ていくと、瞬間風速的にさらに動くことはよくある話です。
結局、通貨ペアや時期、資金などの条件で変わってしまうため一概には言えませんが、売りか買いかをしっかり見定めれば、ループイフダンは十分に利益を出せる方法なのです。
公式HPでも2017年8~12月で約7割の人が資産を増やしたという実績。
これまた見栄えがいい月をピックアップしているとは思いますが、それを差し引いても安定した実力ではないでしょうか。
ループイフダンの使い方
では、ループイフダンを実際に活用する話をしていきます。
まずは、売りか買いどちらで仕掛けるかということです。
通常のFX取引と同じですね。
そして、次が値幅の選択です。
値幅は、10・15・25・50・100から選びます(※一部の通貨ペアでは非対応の値幅もあります)。
値幅の単位はpipsなので、米ドル円では0.01円=1銭です。
この値幅の分だけ相場が動いたら決済して、次の注文を仕掛けてねという指示を行います。
例えば、100pipsだと1円で、1,000通貨単位で取引できますから、1円相場が動くごとに1,000円の利益を繰り返すことになります。
値幅が大きければ利益も増える分、相場が動かなければ注文が確定しない時間が増えます。
また、ループイフダンは値幅と利食い幅が一緒になっているので、予想通り動いているときは注文→決済→新規注文という流れが上手く回っていきます。
ループイフダンの動き方
ループイフダンを動かし始めると、実際にはどのような動きをするのでしょうか。
ここまでの説明で疑問を感じている方はいるかと思います。
成行価格から注文を始めると、値幅=利食い幅なので複数ポジションを持つことはないと思いませんか?
ループイフダンでは、2本目移行の注文は、予想とは逆方向に値幅が刻まれます。
例えば、買い注文ならば、いったん相場が下がり、そこからまた上がることを予想している動きです。
15pips、最大ポジション数3で、買い注文のループイフダンを行っている場合には、1本目の注文は現在価格で買い注文が行われます。
そこから15pips上がれば決済=利益が確定し、15pips下がれば2本目の買い注文が入ります。
上がって決済された場合は、決済価格で次の買い注文が入ります。
2本目、3本目はその価格から15pipsずつ下がったところに控えていますが、相場が上がって決済されるとまたその価格から1本目が入り、ベースとなる価格が仕切り直しとなります。
ループイフダンの注意点
ループイフダンの注意点は、最大ポジション数と損切りです。
買いなら相場が上昇、売りなら下落と予想通りの動きをしているとき、決済と新規注文が繰り返されるので、最大ポジションは影響しません。
相場が反転したときやレンジ相場のときに、最大ポジションが重要になってきます。
レンジ相場の場合、値幅を小さくして、最大ポジションを多くしたほうが利益は大きくなります。
しかし、大きく反転し続けたとき、最大ポジションが多ければ多いほど、含み損も膨らみます。
ここでポイントとなるのが、損切りの有無です。
ただ、これも悩みの種で、「損切りあり」にすると、予想が外れても大きなダメージとならなくて済みます。
一方で、「損切りなし」の場合は、待っていればまた相場が戻るかもしれませんが、それだけの含み損に耐えられるかという問題が出てきます。
ちなみに、ループイフダン口座のロスカット判定は維持率100%の上、常時判定となっています。
ループイフダンのデモトレード
こうしたときに役立つのが、紹介したデモトレード口座です。
デモトレード口座では、300万円の証拠金があると仮定して、本当の取引と同じツールを使ってトレードします。
ここで、ツールを使いながら過去の値動きなどを見て、自分が思った通りになるかどうか検証していけば、大分感覚が掴めるはすです。
ループイフダンの無料セミナー
デモトレードで実際にやってみても、思い通りの結果が出なかったとき、1人ではなかなか答えは思い浮かばないものです。
そんなとき、役に立つのがループイフダンの無料セミナーです。
フェイストゥフェイスで聞きたい方のための会場セミナーはもちろん、忙しくて時間が取れない人向けのオンライン動画セミナーも用意されています。
ループイフダンが初めてのシストレという方もかなり安心ですね。
アイネットFXのデメリット
ここまでアイネットFXのいいところを紹介してきました。
デメリットについても解説していきます。
約定力の不安
約定力というのは、注文した通りの金額で売買されるかどうかを指しています。
相場は常に動いていますので、「狙った金額になった、今買おう!」と思っても、相場が急変してしまい、思った金額で買えないことがあります。
あらかじめ、どの程度まで決済金額のズレが許されるか設定することができます。
この金額のズレ・滑りを「スリッページ」と言いますが、狭く設定すると狙った金額に近い数字で売買出来ますが、ある程度許容しないとスリッページ枠内にハマらず、そもそも売買が成立しないという現象がおきます。
アイネットFXでは、約定力をウリとして前面に出していません。
実際、イギリスのEU脱退時などで、その約定力が疑問視されました。
約定力の本当の見方
しかし、約定力が重要になってくるのは、
- ロットが多いとき
- 注文回数が多いとき
- 相場の急変のとき
です。
1と2は、少額の証拠金を使った取引では、あまり影響がありません。
そして、今回実例として挙がっているのは③のときです。
3のときは、FX取引会社の真価が問われるところですが、約定力をウリにしている会社でも完璧な対応は難しいというのは、覚えておいてください。
また、ループイフダンの仕組み上にもポイントがあります。
設定が簡単というのがループイフダンのウリですが、その反面細かい設定ができません。
1本目の注文や、決済後の新規注文は「成行」といって、現在価格で取引します。
相場が急変しているときの成行注文は、どうしても後手に回ってしまうので滑りやすいのです。
ちなみに、ループイフダンに限らず、常時判定のロスカットも規定の維持率を割った段階で、成行注文が入ります。
万が一の場合を考えると、小まめに損切り設定をしておきたいところですが、それだともう少し持ち続けていれば相場が回復したときにチャンスを失います。
このあたりのジレンマがFXの悩みどころであり、醍醐味でもあります。
アイネットFXのサーバー
相場急変時に、もう一つ重要になるのがサーバーです。
注文が集中するために、最悪の場合システムダウンしてしまうと為す術なしです。
アイネットFXでは、サーバーの堅牢さをウリにしていません。
ただ、これは以前のシステムでトラブルがあったため、システムの入れ替えとともに、サーバー強化もされていることが予想されます。
旧ループイフダンのシステムは、停止や損切り設定、サーバートラブルに難がありました。
評価サイトや口コミなどを見るときは、いつ書かれたものかも要チェックです。
カスタマーセンターについて
アイネットFXのカスタマーセンターは、対応時間が月~金曜日9~17時となっています。
他社と比べて、対応時間が短いのがネックです。
アフターサポートを検討するときには、自分が聞いてみたい内容や時間など具体的にイメージしてみるといいと思います。
結局、平日は電話できる時間が取れなそうであれば、他社でもカスタマーセンターの利用は難しくなります。
仕事が終わってから夜に取引するのがメインでも、質問する時間を日中に取れる方など人によって環境は千差万別ですよね。
また、内容の吟味も重要で、電話で聞かなければならない内容かということも考える必要があります。
ちなみに、私が最初に聞いた質問は、実はホームページで少し調べれば分かる話でした。
アイネットFXの安全性
アイネット証券は信託保全を行っているから安全です、という書き方をブログなどで見ます。
ただ、信託保全を行うことは法律で義務付けられているので、FX取引などの先物取引を扱う会社は必ず行っています。
では、どこで差が出るかというと、信託保全のチェックタイミングです。
アイネット証券では、「日次信託」と呼ばれる毎日(火~土)信託先の金額チェックを行っています。
信託保全の中でもかなり厳しくチェックしています。
大まかに信託保全について説明すると、FX取引会社や銀行などの金融関係の会社は、預かったお金を、独自に運用しています。
ただ、それだと運用に失敗した場合や、運用中で動かせないときにユーザーから「急に戻してくれ」と言われても対応できません。
ですので、預かったお金と自分のお金を明確に分けるようにしている仕組みが信託保全です。
また、自己資本規制比率についても1305.2%(平成30年3月)としっかりと安全を見ています。
自己資本規制比率も法律で定められているもので、140%を下回ると金融庁に届出が必要となってくるものです。
アイネット証券の口コミと評判
アイネット証券の評価は人によって分かれます。
特にポイントとなるのは、ループイフダンを使うかどうかです。
ループイフダンを使わない人にとっては、メリットが出にくい状況です。
通常のFX取引を行う「アイネットFX25」の各コースでは、分析機能やチャートが使いやすい取引ツール以外に抜きん出ているところがあまりありません。
スプレッドやスワップポイント、約定力に取引通貨単位など、より高い水準でまとまっている会社は他にもあります。
通貨ペアも24種類と少なくはありませんが、高スワップでよく取り上げられるトルコリラ円(TRY/JPY)がなく、特に多いというわけでもありません。
逆に、ループイフダンを使う場合は、アイネット証券独自のシステムですので、ここでしかできません。
ただ、口コミ全般に共通しているのは、いつ書かれたものか、誰が書いたものかということです。
時期が古いものは、現在のサービスや環境と異なっている場合があります。
また、書いた人が誰かという意味ではなく、自分と取引スタイルや投資金の規模など近い属性の人の意見を参考にする必要があります。
例えば、デイトレードメインで取引する人が、高スワップポイントをウリにしている取引会社で取引してもそのメリットを十分に生かせません。
アイネット証券がオススメの人
今までの説明で、ループイフダンに魅力を感じた方は、アイネット証券に決まりです。
あとは数十万~百万円程度の投資金が用意出来る方。
シストレの王道という形で、アイネット証券のHPで公表しているループイフダンのランキングでも上位に来ています。
内容を詳しく見てみると、少ない値幅で売り買い両方のループイフダンを仕掛けています。
しかも、最大ポジション数が100や80と非常に多いので、損切りに備えて必要証拠金よりかなり余裕を持った証拠金を備えているはずです。
そんなに投資にお金を回せる方は、私も含めてあまり多くないですよね。
チャートを見る時間は作れても、取引できるほどしっかりとした時間が取れないという方もオススメです。
他には、性格的には、シミュレーション好きというか、戦略を組み立てて、それが動くのを見ながら修正したりするのが好きな方も向いていると思います。
アイネット証券で口座開設方法とキャッシュバックキャンペーン
では、アイネット証券で口座開設するためには、どのような手続きが必要なのでしょうか。
そういえば、なぜ「口座を開く」必要があるのか説明していませんでしたね。
FX取引をするためには、別の取引専用口座に投資資金を移す必要があります。
その口座残高で取引をして、証拠金維持率の判定が行われます。
アイネット証券の口座開設の流れ
アイネット証券の口座開設は、最短で申込から翌々日から取引可能です。
(※土日の場合は翌営業日対応となります。郵送の都合上本州地域以外の方は案内書類到着までに日数を要する場合があります。)
流れとしては、
step
1Web申込み
個人情報、年収・自己資産の他、投資経験や投資の目的も聞かれます。
マイナンバーや本人確認書類の提出もWebで完結可能です。
step
2アイネット証券で審査後、口座開設完了の案内書類が到着
審査基準は明らかになっていませんが、審査があります。
主に年収と投資資金のバランスを見ているといわれています。
最初は誰でも未経験ですので、経験はそれほど気にしなくていいでしょう。
step
3取引スタート
案内書類が到着したら、記載のID・初期パスワードを入力して取引スタートです。
このときに、あなた専用の取引専用にお金を移動する必要があります。
PC、スマホ(アプリ・ブラウザ)共通ですので、自分がよく使うデバイスで初回ログインまで済ませておくと、後は自動ログインが使えるので楽ですよ。
口座開設するならキャンペーンも要チェック
口座開設をするなら、普通に申し込むのはもったいないです!
各種キャンペーンを利用しない手はありません。
公式サイトでは、口座開設+口座開設後30日以内に500万通貨の新規約定が条件となっています。
これの条件を満たすと3万円のキャッシュバックです!(※2018年6月現在。南アフリカランド円は5,000万通貨。)
新規約定が条件なので、指値注文などまだ確定していない注文は含まれません。
さらに、公式のキャンペーンとは別に、自社のサイトを経由して申し込むことで、独自のキャンペーンを展開しているサイトもあります。
ザイFX!など有名ですが、各種ポイントサイトでも扱っているところも多いです。
感覚的には、自宅のインターネット回線の申し込みみたいな形ですね。
あなたにとって一番オトクな方法で、徹底的に得しちゃいましょう。
アイネット証券のまとめ
いかがでしたでしょうか、アイネットFXで取引してみたくなりましたか?
おさらいすると
- シストレ初心者にも安心のループイフダン
- 追証なしも選べるアイネットFX25の3つのコース
- 分析機能、カスタマイズ豊富な取引ツール
- 上限付きスプレッド
このあたりが最大の他社と比べて特徴的な内容となっています。
「約定力、サーバーの底力」・「カスタマーセンター対応時間」に関しては若干不安が残るところですが、全ての項目が満点という取引会社があればいいのですが、なかなか思う通りにいかないのが現実です。
自分がやりたい方向性とメリットを上手に一致させて、ぜひアイネットFXを使いこなしてください。