リアルタイム! 現在のFXチャート
表示されているのは「USD/JPY」(ドル円)ですが、左上の▼をクリックすると20の通貨ペアが選択でき、各通貨ペアのチャートを見ることができます。
FXチャートのキホン
そもそもFXチャートってなに?
これから為替相場(為替レート)がどう動くのか。過去の価格や取引量はどうだったのか。
こういったデータの時系列パターンからトレンドを判断する手法をテクニカル分析といいます。このテクニカル分析で使用されるツールがチャートになります。
チャートとは為替相場の水準を時系列にあらわしたものです。
チャートはリアルタイムの値動きをチェックして取引する、デイトレードやスキャルピング手法には欠かせない分析ツールです。
ローソク足の見方
チャートにはいろいろな種類がありますが、主にFXで使用されるのは「ローソク足」と呼ばれるものです。
1日や1時間といった一定期間内の為替相場の動きを一つの記号であらわします。この記号が「ろうそく」の形に似ているので、こう呼ばれています。
記号について
ローソク足は、通貨の「始値(寄り付き)」「高値」「安値」「終値(引け値)」の四つの価格を示します。
【始値より終値が高くなったとき】
始値より終値が高くなったときは「ローソク足」の太い部分(柱)は白または赤で記します。このローソク足をとくに「陽線」といいます。
【始値より終値が安くなったとき】
終値が始値を下回ったとき「柱」は黒または青で記します。このローソク足を「陰線」といいます。
投資スタイルに合ったローソク足を使おう!
ローソク足は値動きを1時間ごとにあらわした「1時間足」、1日ごとの「日足(ひあし)」など、投資スタイルによって使い分けることができます。
スキャルピングという超短期売買なら、「1分足」や「5分足」といったチャートを使用します。
デイトレードなら「1時間足」や「日足」、スイングトレードなら「日足」のほか「5日足」や「週足(しゅうあし)」といったチャートを使います。
ローソク足の形状で上昇・下降が読める?
足形の基本形
- 大陽線
- 大陰線
- 小陽線
- 小陰線
- 十字線
【大陽線】
始値から終値まで大幅に通貨の価格が上昇したときにあらわれる。特長としては柱の部分が長い。
【大陰線】
始値から終値まで大幅に通貨の価格が下落したときにあらわれる。特長としては柱の部分が長い。
【小陽線】
始値から終値までの昇幅が小さいケース。大陽線と小陽線との明確な区分はない。
【小陰線】
始値から終値までの下落幅が小さいケース。大陰線と小陰線の明確な区分はない。
【十字線】
始値と終値が同じ価格のときにあらわれる。柱がなく、横一線であらわされる。
パターンをおさえて、FXチャートで流れを読む
上昇・下降のシグナル!ローソク足の組み合わせ
ここでは、複数の足型の組み合わせパターンを紹介します。
前の足型の大陽線、大陰線の「柱」の範囲に小陽線、小陰線が入ってしまうことを「はらみ線」といいます。
【陰の陽のはらみ】
大陰線が出現。前の足型の終値よりも高く寄り付き、陽線となったものの、前の始値を上回ることなく引けたパターン。次の足型次第でさらに下落することもあります。
【陰の陰のはらみ】
大陰線の次、終値よりも高く寄り付いたものの下落して引けるが、前の終値を下回ることなく引けたパターン。「売り方」のパワーが尽きてきた状態を示し、反転上昇の兆しとなります。
【陽の陽のはらみ】
大陽線が出現。次は終値を下回って寄り付き、陽線となったものの、前の足型を超えずに引けるパターン。高値圏であらわれると買い方のパワーが衰えたことを示す下落のシグナルとなります。
【陽の陰のはらみ】
大陽線の次に安く寄り付き、陰線となって引けたものの、前の始値を下回らずに引けたパターン。買い疲れを示して下落しやすいが、次の足型が陽線なら、買いの勢いが持続することもあります。
チャートの流れを読む:トレンドラインで動く方向を探る
為替レートは刻一刻と動いており、上下を細かく繰り返しています。この動きのほかに「トレンド」という大きな流れがあります。
為替は一つの方向に動き出すと、しばらくその方向に動きがつづくというパターンが多いのです。
トレンド
- 上昇基調なら「上昇トレンド」
- 下降基調なら「下降トレンド」
- 値動きが一進一退で上下に動かなければ「横ばい」
切り上がっていく主な「谷(安値)」と「谷」を結んだ線が、トレンドライン(下値支持線)になります。
切り下がっていく主な「山(高値)」「山」を結んだ線がトレンドライン(上値抵抗線)になります。
主な「山」と「山」、「谷」と「谷」をつないだ線がトレンドラインになります。
チャートの転換期を読む:トレンドが変わる「ブレイク」
トレンド転換が確認できるとき
- 下降トレンドであれば上値抵抗線を上に突き抜けたとき
- 上昇トレンドであれば下値支持線を下に突き抜けたとき
【ブレイクアップ】
下降トレンドから上昇トレンドへ
【ブレイクダウン】
上昇トレンドから下降トレンドへ
チャートの流れを読む:移動平均線からトレンドを見る
移動平均線とは、過去の一定期間の取引価格を平均化してつないだ線を指します。
たとえば、「5日平均線」なら過去5日間の取引価格の平均値をその日ごとに算出し、一本のラインにしていきます。
移動平均線と取引価格の位置関係も、先行きの予想に使えます。
上昇トレンドのとき、平均線は右上を向き、さらに価格は平均線の上によく見られます。
下降トレンドのときは、平均線は右下を向き、かつ取引価格が下にあります。
移動平均線をつかって、トレンドを見極めて稼ぐ手法を詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
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チャートの転換期を読む:ゴールデンクロスとデッドクロスを生かす
移動平均線を使った為替レートのトレンド転換を予測する方法もあります。ゴールデンクロスとデットクロスと呼ばれる現象です。
【ゴールデンクロス】
ゴールデンクロスとは下降トレンドの終わり際に、長期の移動平均線が短期よりも上に突き抜けたときのことをさします。
トレンドが下降・横ばいから上昇に転じたときに現れやすいシグナルで、「買いのシグナル」になります。
【デッドクロス】
デッドクロスはゴールデンクロスとは逆に、長期の上にあった短期線が、上から下に突き抜けたときのことをさします。
下降トレンドに移行したときに現れやすいシグナルで、その後為替水準は下がりやすくなり、「売りのシグナル」になります。
FXチャート まとめ
チャートの基本的な見方・活用方法は理解できましたでしょうか。
FXチャートを上手に使うことで、為替相場のトレンドが予測でき、大きな利益を確保できるチャンスが広がります。
FXチャート 活用ポイント
- ローソク足の基本形をおぼえる
- ローソク足の組み合わせで上昇・下落のシグナルを見極める
- トレンドラインで為替相場の動く方向を予測する
- トレンドラインから転換期を読む
- 移動平均線からトレンドを見る
短期間の取引にはFXチャートを使ったテクニカル分析がむいています。FXではテクニカル分析は欠かせない上、基本的な見方さえ覚えれば誰でも活用できるツールです。
ぜひ活用いただき、相場の転換点を探ってみてください!