IFD注文とは
IFD注文と書いて、「イフダン注文」と読みます。
普通FXの注文は、買い注文と売り注文をそれぞれ別に発注します。
しかし、毎回買いと売りのたびに注文を入れていたら、注文している時間ももったいないし、欲しい価格になるまで画面をこまめにチェックし続けないといけません。
時間に余裕があればいいですが、手放しで希望通りの取引が進んでくれたら最高ですよね?
そんなアナタのわがままを叶えてくれるのがコレ、IFD注文です!
IFD注文とは、希望通りの買いと売りを一度に発注できる注文システムです。
今の相場が1ドル100円で、あなたは1ドル95円になったら買って、110円になったら売りたいと考えています。
そんな時に、「買い:95円、売り:110円」でIFD注文を出します。
すると、相場が95円になった瞬間にIFD注文が発動されて、あなたの買い注文が受け付けられます。
そして相場が1ドル110円になったら、自動的に売り注文が発動し、10円の利益が確定します。
つまり「95円になったら買い、相場が110円になったら売る」という注文を出しておけば、勝手に取引を進めてくれる大変便利な注文方法です。
動画で学ぼう
IFD注文をわかりやすく解説している動画がありましたので、参考にご覧ください。
指値注文と逆指値注文を使ってIFD注文をさらに便利に!
指値・逆指値ってなんだっけ?と思った方のために、ザっと復習です。
見出し
- 指値注文は「買値より、高く売値を設定する」注文方法
- 逆指値注文は「買値より、低く売値を設定する」注文方法
もう一度、指値・逆指値について知りたい方は以下のページも読んでみてください!
⇒【FX初心者必見!】3分でわかる成行注文!ほかの注文との違いは?
確実な利益を狙いに行く場合
IFD注文において指値で売り注文を設定する場合は、利益確定が予想される場合に使われます。
<例>現在のレートが100円で上昇トレンドが予想される場合のIFD注文
- 買い注文:105円
- 売り注文:110円(指値)
もしかしたら、レートはもっと上がって110円以上の価格になる可能性もあるかもしれません。しかし、欲を出して売り値を高く出しすぎると、予想まで上がらずに下降チャートになってしまい利益を逃してしまうこともあります。
利益確定の注文をする場合は指値注文です。冷静に、確実な利益を狙っていきましょう。
損切りに使う場合
IFD注文の有用な使い方の一つとして「損切り」への利用があります。
<例>現在のレートが100円で損切に使う場合のIFD注文
- 買い注文:105円
- 売り注文:95円(逆指値)
これは、狙ったようにチャートが動かなかった場合や、チャートから目を離している間に大損失を作らないためのリスクヘッジとして、売り注文を逆指値にて設定します。
損切の注文をする場合は、逆指値注文です。リスクヘッジは大切です。
IFD注文のデメリット
決済方法は一つだけ!
IFD注文は、一つの注文に対して一つの決済方法しか選べません。
利益確定のパターンで注文を出していたとして、為替が予想と反対に動いてしまった場合の損切は手動で行わなければなりません。
急な状況の変化に弱い
一つ目の注文と二つ目の注文が確定するまでの間に、予期せぬサプライズ発表があった場合などに瞬時に対応できないデメリットがあります。
寝ている間に予期せぬ世界情勢で、為替が大暴落したりしたら…?想像しただけでも震えますよね…!
IFD注文で勝率あげるには?
デメリットを踏まえると、損切をいかに適切に行うかがポイントとなるようです。
おすすめのIFD注文を使った手法はこうです。
逆指値でIFD注文を損切設定にし、利益確定の注文を手動で行う。
こうすることで、万が一予想が外れたとしても損失を最小限に抑えることができ、思惑通りにレートが動いた場合は手動にはなりますが、利益確定の注文を入れることができます。
FX取引では、いかに大きい利益を得るかではなく、いかに損失を最小に抑えるかが重要となります。
特に初心者や、FXに慣れはじめた人は損切ができなかったりポジポジ病と呼ばれる癖がついてしまうことがあります。
焦らず、IFD注文でリスクヘッジを取りながら投資しましょう!
IFD注文以外の注文方法
OCO注文
OCO(オーシーオー)注文とは、2パターンの注文を一度に出せる注文方法です。
1ドル100円で買ったとします。売り注文を出す際にOCO注文を使うと
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- A:105円になった時の売り注文(指値)
- B:95円になった時の売り注文(逆指値)
の2パターンの注文が出せます。
片方の注文が確定すると、もう片一方の注文はキャンセルされます。
為替が上がり、Aの注文が先に適用された場合、Bの注文は取り消されます。
逆もしかりで、為替が下がり、Bの注文が先に適用された場合、Aの注文は取り消されます。
※OCO注文は決済注文だけでなく、買い売り両方の新規ポジションを建てる時にも利用できます。
OCO注文を動画で学ぼう
こちらの動画で解説されているので参考にしてください。(10分35秒あたりから)
IFO注文
IFO(イフダンオーシーオー)注文は、IFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法です。
買い注文と売り注文を同時に出せる上に、なんと売り注文が2パターンで出せるという仕組みです。
まさにIFDとOCOの良いとこどりの注文方法です。
現在レートが1ドル102円で、買いと売りの注文を出す際にIFO注文を使うと
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- A:1ドル100円で買い注文
- B:1ドル105円の売り注文(指値)
- C:1ドル95円の売り注文(逆指値)
3つの注文を一度に出すことができます。
レートが動き、Aの注文が発動した場合、BとCの注文が自動的に受け付けられます。
BとCは先に該当した方が有効となり、もう一方の注文は自動的に無効となります。
IFO注文を動画で学ぼう
まとめ
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- IFD注文は希望する買値と売値の注文を同時に出せる注文方法
- 利益確定の注文は指値注文
- 損切の注文は逆指値注文
- 決済を一つしか選べないため、緊急時などのリスクヘッジが必要
- IFD注文では損切注文を入れて、利益確定時は手動で決済注文を行うのがオススメ
- IFD注文以外の注文方法も有効活用していこう!