この記事で解決できる悩み
- 一目均衡表とは?
- 一目均衡表の使い方が知りたい
- 一目均衡表を使うメリットって何?
と悩んでいる方の悩みを解決できる記事になっています。
この記事で解説する『一目均衡表の使い方』を理解すれば、簡単に分析が行えます。
なぜなら、私も一目均衡表の使い方やコツを知ってから細かな分析ができるようになり、勝率が上がったからです。
それでは以下で『一目均衡表の使い方と有効的に使うコツ2つ』について紹介しますね!
一目均衡表とは?
一目均衡表とは、細田悟一氏(ペンネーム:一目山人)が発表した国産のテクニカル指標です。
世界中で使われており、外国のトレーダーからも「ICHIMOKU」と呼ばれるほど有名。
ローソク足と5本の線を使い、時間分析を主として変動する時間、タイミングを予測できます。
では以下で、どのように一目均衡表が構成されているのか解説しますね!
FX一目均衡表を形成する3つの理論
一目均衡表を形成するの3つの理論にを説明しますね。
分析するために重要な考え方なので、以下で順に説明していきます。
3大理論
- 時間論
- 波動論
- 水準論
時間論
時間論とは、時間によって相場の転換点を予測するための考え方です。
一目山人さんが「一目均衡表は、相場をいろいろ分析して、相場を構成するトレンドがどういったタイミングで変わりやすいのか」を考案したことでできました。
時間論で重要なのが、基本数値です。
これは、9を一節、17を二節、26を三節としており、色々ありますが、特にこの3つは覚えておいてください。
時間論の計算3つ
- 一節= 9
- 二節= 17(9×2ー1)
- 三節= 26(9×3ー1)
カッコ内で1を引いている理由は、高値は同じ日を二度数えているため、重複した1日分を引いているのです。
例えば9日上げて9日下げた場合、最初の安値から高値を9日と数え、高値から最後の安値を9日と数えますよ。
波動論
(マネーパートナーズから引用)
波動論は、波形のパターンによって相場を分析する考え方です。
波動は、基本以下の3パターンです。
波動論3つ
- 上げだけ、下げだけの「I波動」
- 上げ下げ、下げ上げの「V波動」
- 上げ下げ上げ、下げ上げ下げの「N波動」
Iが連なるとV波動になり、また連なるとN波動になり、これを繰り返すことでトレンドができます。
水準論
水準論は、値幅観測論とも呼ばれます。
特徴としては、それまでの相場の動きから、今後どれくらい上昇するのか、どれくらい下落するのかを予測する計算の理論です。
値幅観測論の使い方・分析方法
- トレンド・方向性を判断する
- 高値安値を決定する
- 計算する
以下の4つが主な計算値です。(マネーパートナーズから引用)
【V計算値】=B+(B-C)
V計算値は、上昇トレンドのときは、下げた分の価格だけ反落した高値から上昇する計算方法です。
下落トレンドの場合は、反発後の上げ幅と同じ価格が直近の安値を起点として下落するように計算します。
V計算値は、トレンドの中の戻りのあと、戻り分の2倍さらにトレンド方向に動くイメージです。
このV計算値の特徴は、価格の変動幅が大きいときに成り立ちやすいですよ!
【N計算値】=C+(B-A)
N計算値は、上昇トレンドの場合、上昇幅と同じぶん、反発後に相場が上昇する計算方法です。
下落トレンドでは、反落した地点から、その前の下落幅まで、相場が下落するとなります。
N計算値は、トレンドの中で、同じ幅ずつトレンド方向に動いていくイメージです。
下記で説明するE計算よりは目標数値が近く、NT計算よりは目標数値が遠くなります。
【E計算値】=B+(B-A)
E計算は、上昇トレンドの場合、上昇幅と同じように、その前の高値から上昇するという計算方法です。
右の図からもわかる通り、トレンドの中で、最終的にもともとの上昇幅の2倍の高さまで到達するイメージです。
下落トレンドのときは、前の下落分が、その前の安値から下落するという計算ですよ!
【NT計算値】=C+(C-A)
NT計算値は、上昇トレンドであれば、下落からの反発点から、上昇の開始点までの価格が、その反発開始点から上昇を計算します。
ほかのN計算、E計算と比べると、上昇トレンドの時には下落幅が小さく、下落トレンドのときには戻り幅が小さいのが特徴です。
NT計算値は、トレンドの中で最終的に最初の波の戻りの2倍の高さまで到達するイメージですよ!
FXで活用する一目均衡表:5つの基本ライン
一目均衡表はローソク足と以下の5つの線によって構成されています。
5つの基本ライン
基本線 | 過去26日間の高値と安値の平均値をつないだライン |
---|---|
転換線 | 過去9日間の高値と安値の平均値をつないだライン |
先行スパン1 | 基準線と転換線の中間値を26日先に表示したライン |
先行スパン2 | 52日間の高値と安値の平均価格を26日先に表示したライン |
遅行スパン | 当日の終値を26日前に表示したライン |
基本ライン1:基準線
5つあるラインのうち、重視していただきたいのが基準線です。
これは過去26本のローソク足の最高値と最安値の平均を、移動平均線のように描いていくラインです。
基準線は最高値と最安値の平均なので、過去26本の最高値か最安値が更新されない限り、線の傾きは変わらずフラットとなります。
そのため移動平均線が曲線になるのに対し、基準線は階段状のラインとなります。
またローソク足が基準線を下抜けてしまい、基準線も下向きに変わってきたら方向性が下降へと変化したことになりますよ。
基本ライン2:転換線
転換線は、基準線の期間を短くした過去9本分の最高値と最安値の平均で引いたラインです。
基準線よりも計算する本数が少ないため、短期的な動きを示唆するラインとなります。
見るべきポイントは、上向きか下向きか、ローソク足より下か上かの2点のみで、基準線よりも先行して動くため方向性の転換をより早く把握が出来ます。
また応用としてこの2つの線の位置関係から、以下のように相場を分析することも可能です。
見出し
- 転換線が基準線の上にあれば強気
- 転換線が基準線の下にあれば弱気
基準線や転換線は、サポートやレジスタンスの役割も期待できますよ!
基本ライン3,4:「先行スパン1」と「先行スパン2」の間が雲!
次に紹介するラインは、「先行スパン1」と「先行スパン2」です。
この先行スパン1と2で囲まれた地帯は「雲」と呼ばれ、「抵抗帯」として見ることができます。
ローソク足が雲を上に抜けてくると強気相場で、ローソク足が雲の下へ抜けてしまうと弱気相場になります。
ローソク足が雲の中にある時は、方向性がはっきりせず不安定な値動きとなることが、相場から判断出来ますよ。
基本ライン5:遅行スパン
一目均衡表の最後のラインが「遅行スパン」(遅行線)です。
このラインは、現在の足の終値を26本分さかのぼって過去の位置に記入します。
平均価格や高値や安値を使うわけではなく、終値をさかのぼって記入するシンプルなラインです。
遅行スパンの見方はシンプル!
遅行スパンの見方
- 遅行スパンがローソク足より上にあれば強い相場
- 遅行スパンがローソク足より下にあれば弱い相場
現在の値が26本前より上がっていれば、遅行スパンはローソク足の上側にあるので上昇。
逆に26本前より下がっていればローソク足の下となるため、相場は下落している判断できますよ!
遅行スパン使い方の例
- 遅行スパンがローソク足を上抜けしたら、まずは価格が上昇する。
- それとともに遅行スパンが上がってくる。
- ローソク足より上に位置したら強気相場の転換である。
一目均衡表を使う際のコツ2つ
次に一目均衡表を使う際のコツについて知っておきましょう。
コツを把握しておけば、状況にあった適切な使い方ができますよ!
以下で、コツ2つについてそれぞれ紹介しますね。
一目均衡表のコツ2つ
- 三役好転と三役逆転を狙う
- 他のテクニカル分析も併用する
コツ1:三役好転と三役逆転を狙う
(外貨ex byGMOから引用)
次に三役好転と三役逆転を狙うコツについて解説します。
三役好転と三逆逆転は以下の3点を見ていきます。
見るべきポイント3つ
- 転換線と基準線の関係
- 遅行スパンとローソク足の関係
- 雲と価格の関係
そして三役好転・三役逆転の条件は以下の通りです。
三役好転の条件
- 転換線が基準線より上
- 遅行スパンがローソク足より上
- ローソク足が雲より上
三役好転は、相場の強い上昇を示唆していると判断できます。
次に三役逆転の条件を見てみましょう。
三役逆転の条件
- 転換線が基準線より下
- 遅行スパンがローソク足より下
- ローソク足が雲より下
三役逆転は、相場の強い下落を示唆していると判断できます。
これらに合わせて、さらに遅行スパンが雲を抜けているかどうかをチェックするのもよいでしょう。
理由は遅行スパンが雲の中にあると、素直な動きをしないことが多く、騙されることもあるからです。
三役が好転、もしくは逆転する際に、遅行スパンがローソク足を抜けるだけでなく、雲からも抜けていると強い相場の動きになると考えましょうね。
時間枠を落として「三役」を探そう
狙い方は、時間枠を落として三役を探しましょう。
なぜなら週足や日足といった長めの足での三役は、有力なトレンド発生のシグナルとなるからです。
「好転なら買い、逆転なら売り」と考えるのがセオリーですが、明確なサインはそうそう見かけることもありません。
三役が揃うのは相場が相当煮詰まってからで、エントリーシグナルではタイミングが遅くなってしまう傾向がありますね。
実際のエントリーでは、三役が揃う前にエントリーして、先手のトレードになっていることがほとんどです。
三役を揃うのを待ってエントリーするやり方よりは、トレンドを確認し、エントリーは別のテクニカルや時間軸を使うやり方が効果的だと考えられます。
別の時間軸を使う例
日足で三役好転が完成している強気相場だったとします。
ここから押し目を買っていけば良いことはわかっていますが、問題はどこで買えば良いかが重要です。
なぜなら日足の転換線や基準線を使う方法は、タイミングが取りにくいからです。
そんな時は時間軸を落とし、押し目や戻りの局面で長い時間軸と同じ方向に三役が揃うのを待ってエントリーしましょう。
エントリーまでのシナリオ作り
- 日足で三役好転していれば、時間足を1時間足に落とす。
- 1時間足で、まず遅行スパンがローソク足を上抜けて「一役」達成
- その数本後に転換線が基準線を上抜けして「二役」達成
- 最後にローソク足が雲を上抜けて「三役」達成
「二役」が揃ったのを見つけたら、残りの一役(雲)が完成するのを待ってエントリーすると、効率のよく押し目・戻り売りができます。
この時に、遅行スパンが雲を上抜けたかどうかにも注目すると、より安全性の高いトレードになりますよ!
三役好転、または逆転を見つけた時は、遅行スパンがローソク足を抜けているだけではなく、必ず雲からも抜けているかを確認しましょうね。
コツ2:他のテクニカル分析も併用する
コツ2つ目は、一目均衡表以外のテクニカル分析も併用しましょう。
理由は一目均衡表ばかり使ってしまうと、「だまし」が発生した場合に回避しにくいからです。
別の視点から分析できれば、両方重なっているポイントで売買できます。
リスク回避以外にも勝率を高めることにも繋がるので、意識してみてくださいね。
一目均衡表のおすすめ最強テクニカル手法2つ
次に一目均衡表のおすすめテクニカル手法を把握しておきましょう。
理由は前の見出しでも解説したように、一目均衡表のみの分析には限界があるからです。
一目均衡表を安全に利用するためにも以下で、手法2種類についてそれぞれ解説していきますね。
おすすめテクニカル手法2つ
- MACDとRSIを順張り
- RCIと併用で逆張り
手法1:MACDとRSIを順張り
1つ目の手法は、MACDとRSIで順張りを行うことです。
やり方はMACDのクロスと一目均衡表のエントリーしたり、MACDとRSIのダイバージェンスでトレンドの弱まりを確認したところで決済が可能です。
以下で「MACD」と「RSI」でどんな分析ができるのか紹介しますね!
1. MACD
MACD(Moving Average Convergence Divergence)とは、オシレーター系分析の一つで、移動平均線をつかって相場を分析する手法です。
売買のポイントやトレンドの向き、相場の勢いの分析に長けており、以下の4つの指標を見て分析します。
MACDで使う4つの指標
- シグナル線
- MACD線
- MACDヒストグラム
- ゼロライン
といった4つの指標を使うことで、今の相場状況がどうなっているのかが判断できます。
指数平滑移動平均を使っており、移動平均線に比べて相場に早く反応できるので、売買の目安やトレンドの方向性、相場の勢いの分析にはおすすめですよ!
2. RSI
RSIとは、買われすぎ売られすぎを値幅で判断するためのテクニカル指標です。
参考にすると感覚のトレードから抜け出せるので、自然と勝率を挙げられます。
基準を設定したルールでトレードを繰り返せば、少しずつ貯金も可能ですよ!
手法2:RCIと併用で逆張り
RCIとは、「順位相関係数」と呼ばれるオシレータ系のテクニカル分析です。
短期・中期・長期の3本の線で構成するとよりわかりやすくなり、買われすぎや売られすぎが判断可能。
複数の時間が把握できるので、線が複数シグナルを示すと信用度が高くなります!
以下でRCIと併用した場合の使い方について紹介しますね!
長期と短期を上手に利用しよう!
一目均衡表にRCIを併用した使い方として、長期と短期をうまく使いましょう。
理由は短期RCIの特性を活かすことで、トレンド中の押し目買い、戻り売りの判断が容易になるからです。
長期RCIがなだらかに動きだした時、それが上向きならば方向性としては上昇トレンド付近をつけることができます。
短期RCIが底抜けて下にさがった時が押し目となりますが、エントリーするのはここではありません。
一回落ちた短期RCIが再び上昇し始め、長期線と短期線の方向性が一致した時がエントリータイミングになります。
長期線が天井にあり、短期が一度下げてから再び上がり始める頃が、ベストエントリーポジションですよ!
三重天井・三重底からのエントリー
次に長期線と中期線の方向性を見て、短期線でエントリーのタイミングを計ります。
中期RCIは天井付近まで達しているか、または長期RCIと同様に上向きであるかを確認したら、短期RCIが一旦おちて再び上昇をすると買いと判断出来ます。
そのままトレンドが継続すると、長期と中期と短期の3本のRCIがいずれも天井に張り付く「三重天井」となり、明確なトレンドの発生です。
短期戦が元に戻る動きを確かめずにエントリーすると、そのあと中期線も落ちてきてトレンド転換になる可能性もありえます。
無駄な損切りを避けるためにも、ここは慎重にサインを確認してからエントリーしましょうね。
このロジックは「三重天井」と同じなので、三重底の説明は割愛します。
上の図のような形が三重底で(天井に張り付いていた場合は三重天井)、赤丸の箇所がエントリーポイントです。
複数の時間軸を観察してトレードする
「三重天井」「三重底」からのエントリーは精度が高いのですが、注意点もあります。
日足や4時間足だと張り付いている間に50pips、100pipsと動いてしまい、短期RCIが天底から脱するのを待っていると、利幅が少なくなってしまいます。
そのため一目均衡表の三役好転、三役逆転の時と同じように、日足より小さな時間軸(4時間足や1時間足)に落としてみましょう。
日足では天井に張り付いたままだったRCIとは様子が異なり、「三重天井」から短期RCIが押し目に反応して動いています。
短期RCIが押し目のサインを出しているので、日足ではまだ手が出せなかったチャートでもエントリーが可能ですよ!
一目均衡表を使う際にオススメのFX会社3選
一目均衡表を使う際にオススメなFX会社は、テクニカル指標や分析ツールが充実した会社です。
以下で、一目均衡表にオススメのFX会社3選についてそれぞれ紹介しますね。
オススメのFX会社3選
- テクニカル指標が豊富:外貨ex byGMO
- ツールやアプリが使いやすい:GMOクリック証券
- 実践チャート術が理解できる:外為オンライン
テクニカル指標が豊富:外貨ex byGMO
外貨ex byGMOは、テクニカル指標が豊富なところで取引したいという方にオススメのFX会社です。
36種類のテクニカル指標と最大6チャートまで表示できる、『Exチャート』という多機能チャートツールがあります。
そのため効率よく分析ができるので、初心者・上級者問わず使いやすいです。
少額かつツールが豊富な環境で取引したい方にはオススメですよ!
ツールやアプリが使いやすい:GMOクリック証券
GMOクリック証券は、高機能ツールを使って取引したい方にオススメのFX会社です。
FXネオのツールは全7種類で、どのツールも高機能なので、多くのトレーダーから人気を得ています。
そのため作業時間を少なくしたいトレーダーには、理想的なツールも多数。
高機能かつ取引自体に時間をかけたい方にはオススメですよ!
実践チャート術が理解できる:外為オンライン
外為オンラインは、実践で使えるテクニカル指標を理解したい方にオススメのFX会社です。
テクニカル指標を一口にいっても種類は豊富にあるので、テクニカル指標24種類を徹底解説しています。
分析の方法について知識が薄いFX初心者でも、安心して覚えられます。
またオンラインだけでなく、オフラインでも地方各地でセミナーを開催しているので、FX初心者にもオススメですよ!
FX一目均衡表で相場の節目のサインを見極めよう
上記で紹介した『一目均衡表の使い方』を理解していただくと、今後は勝率を高められるようになり、利益も出せるようになります。
最後にもう一度内容を確認しましょう。
この記事のまとめ
- 一目均衡表は「基本線」「転換線」「遅行スパン」「先行スパン」「先行スパン2」の5つのラインから形成されている
- 一目均衡表はRCIとの併用がオススメ!
- 相性の良いテクニカルを併用して使うことで、さらに精度の高い相場分析が可能
オススメのFX会社3社
- テクニカル指標が豊富:外貨ex byGMO
- ツールやアプリが使いやすい:GMOクリック証券
- 実践チャート術が理解できる:外為オンライン
一目均衡表を使えば、相場の節目のサインをとらえられます。
なぜなら複数のテクニカル指標を使うことで、一度で売買シグナルを把握できるからです。
一つの手法にこだわらず、ぜひ自分に合った分析方法で使ってみてくださいね!