FXのスキャルピングとは?一番稼げる取引方法!
スキャルピングとは、簡単に言えば超高速売買の事で、数秒から数分の間に売買をし、わずかなら値動きでも細かく利益を出す取引手法です。
FXの場合は証拠金の25倍(レバレッジ)まで取引ができるので、少額の資金でも大きな取引ができ、わずかな値動きでも利益を出せます。
細かく何回も取引することにより、1回は小さな利益でも1日で見ると大きな利益になります。
基本的には5~10pips程度の利幅を狙うのが一般的に良いと言われています。
スキャルピングかデイトレードをするFXトレーダーは多く、レバレッジを使えるFXでは非常に有効な取引手法と言えます。
FXで億を稼ぐトレードのほとんどはスキャルピングを行っています。
仕事の関係で何人かの億トレーダーに会わせていただきましたが、全てスキャルピングのトレーダーでした。
昔はFX自体がオンラインカジノ化してた?
1998年にFXが個人にも開放され、様々な企業がFX業界に参入しました。
昔は今では考えられないほど、レバレッジが高く、100倍200倍は当たり前で、400倍なんて業者もありました。
1万円で400万円の勝負ができていた時代だったので、競馬やパチンコより熱いギャンブルとしてFXのスキャルピングが大人気になりました。
上手く波に乗ればちょっとの値動きでも何十万、何百万と稼げてた時代だったんですが、その分相場が逆に動いた場合は大きな損失を出すので破産する人が続出しました。
その後、現在のレバレッジ規制が導入されギャンブル性は薄れた上に、法規制も進み、安全で稼げる投資として注目されるようになりました。
現在のレバレッジは25倍、2018年に10倍になる予定です。
安全になった分FXのスキャルピングでの取引は元の資金が多く必要になり、少額からFXをするのが難しくなったとも言えます。
スキャルピングのメリット。ロスカットの危険性が低い!
- 資金効率が非常に良い
- 短時間で取引を完結できる
- ロスカットの危険性が低い
スキャルピングは資金効率が非常に良い
短時間で何回も取引をするので資金の回転率が良く、資金効率が非常に高くなります。
中長期の売買の場合、ポジション(買いや売りをして決済をしていない状態)を保有している時はその資金は使えません。
つまり決済するまで他の売買ができない状態になってしまいます。その点スキャルピングは基本的にすぐに決済するので、同じ100万円を投資しても、スキャルピングは資金効率的に何千万円、何億円も持っているのと同じ状態になるのです。
短時間で取引を完結できる
スキャルピングは短時間で売買を終えるので保有時間が短く、急激な相場変動に会いにくいのもメリットです。
中長期のポジションを持っているとよくある事なのですが、朝起きたらロスカットされていたというのがそれにあたります。
リーマンショックやサブプライムローン問題の時は多くのトレーダーが強制ロスカットになりました。
スキャルピングは画面を見ながら取引するので、相場の急激な変動にすぐ対応できるのも大きなメリットです。
ただし、スキャルピングでも対処できないほどの瞬間的な相場の急変動は度々起こるので、必ず注文時に損切り注文も入れておきましょう。
オススメはOCO注文です。新規注文時に2つの異なる指値注文を同時に出しておき、いずれかの注文が確定した場合はもう一つの注文は自動でキャンセルされます。
利確注文と損切り注文を同時に入れると考えておけばOKです。
スキャルピングのデメリット。初心者には難しい
- 売買の判断をするのに、多くの経験と取引スキルが必要
- 損切が多くなりがち
- 取引回数が多いので手数料が多くかかる
売買の判断をするのに、多くの経験と取引スキルが必要
短時間での取引は様々な要素で動きます。
中長期売買だと比較的トレンドをつかみやすく、相場の先行きの予想も当たりやすくなりますが、瞬間的な値動きを狙うスキャルピングは予想が外れることも比較的多くなります。
的確な判断をする為にも多くの経験と取引スキルが高く要求されます。
瞬間的な判断と素早い売買の操作が必要になるので、FXの取引システムになれていないFX初心者には不向きです。
まずはデイトレードのようにある程度長い時間枠で取引をして慣れたらスキャルピングをする事をオススメします。
損切が多くなりがち
短時間での売買ではどうしても細かい値動きが多くなってしまいます。
不規則な動きから損切ラインを越えて利益確定ラインまで戻ってくることも多くあり、損切りより利確するのが難しくなりがちです。
戻ってくるかもと損切りせずにいると大きな損失を出すことがあり、このバランスが難しいところです。
基本的には高い勝率でカバーするのが王道です。
その高い勝率をたたき出す為にも、経験と取引スキル(分析ツール)が必要になります。
取引回数が多いので手数料が多くかかる
1日で多くの取引をするスキャルピングはどうしても多くの手数料がかかってしまいます。
スプレッドが狭い(手数料が安い)FX会社を使うのが必須となります。
基本的にスキャルピングに必要なツールはどのFX会社にもあるので問題は無いのですが、使いにくい場合は分析用と実際の取引用と分けてFX会社の取引画面を使い分けるのが良い方法です。
GMOクリック証券は特に分析ツールが充実しているので分析用として口座開設しているトレーダーが多くいます。
スキャルピングに向いている時間帯
- 9時~11時(東京市場が開始)
- 16時~18時(ロンドン市場が開始)
- 22時~24時 (ニューヨーク市場が開始)
各市場が開始して間もなくはトレードの参加者が多く、値動きも荒くなりがちです。
スキャルピングは値動きが荒いほど利益を出しやすいので、この値動きの荒い時間を狙うのが一般的です。
また、為替はある程度一方的に動く性質があるので、スキャルピングで狙う10~20pipsの利幅が狙いやすくなる時間帯とも言えます。
あまり動かない時間帯だと値動きが悪く、どうしても損切りが多くなってしまう傾向があります。
ただし、アメリカの雇用統計に代表されるような経済指標発表時は取引を避けましょう。
あまりにも大きな値動きをするのでFX初心者はまず大負けをします。
スキャルピングに使うチャートの時間足
基本的には1分足、5分足を使います。
メインは1分足ですが、補助として5分足、1時間足も使い、相場の方向性を確かめながらスキャルピングを行います。
これに直近の高値と安値を意識しながら、更にトレンドライン、サポートライン、レジスタンスラインを引いて取引をすると勝率はグッと高くなります。
ボリンジャーバンドも使うトレーダーは多いので、オススメです。確率論のテクニカル指標ですが、非常に役立ちます。
スキャルピングに向いている通貨ペア
- ユーロ/ドル
- ポンド/ドル
- ドル/円
- ポンド/円(値動きが特に激しい)
スキャルピングは瞬間的な値動きを狙って、細かい利益を重ねていくのである程度の値動きのある通貨での取引が必要です。
また、取引回数が非常に多くなるのでスプレッドが狭い通貨ペアと言うのも必須条件になります。
その時々で値動きが激しい通貨ペアは変わりますが、ポンド/円は基本的に値動きが激しく、大きく利益を出したい方に向いています。
ただし、値動きが激し過ぎるのでFX初心者には向きません。
スキャルピングを始めてやる方は、値動きが比較的穏やかなドル/円をオススメします。
ドル/円ならスプレッドも多くのFX会社で0.2~0.3円なのでかなり安くお得です。
スキャルピングに向いている人はどんな人?
下記は2つの項目で分類したトレードのスタイルです。
資金 トレードに使える時間
スキャルピング 少ない 多くの時間を使える
集中してある程度の時間を取れる
デイトレード 普通 たまにある程度のまとまった時間が取れる
スイングトレード 多い 少ない(無い)
スキャルピングは瞬間的なトレードをする為に、取引画面の前に貼りついていないといけません。
つまり、売買が終わるまで(決済完了まで)しっかりと時間を取れる人しか向いていないと言い切れます。
また、時間帯によって値動きの癖があるので、同じ時間単にまとまった時間が取れる人が向いています。
時間がないのにスキャルピングをすると基本的に大損をします。
スキャルピングをするならある程度時間を割くつもりでやらないと上手くいきません。
時間があまり取れない人はデイトレードやスイングトレードをオススメします。
まずはデイトレードで慣れてから、できそうならスキャルピングに挑戦してみてください。
ただ、何回も言いますが、大きく稼いでるトレーダーの多くはスキャルピングで稼いでいます。
どれくらい稼ぎたいかにもよりますが、少ない資金で大きく稼ぐならスキャルピング以外に方法は無いと断言できます。
スキャルピングをするにはマイルールが重要
FXトレーダーは多くの方がマイルールを持っています。
特にスキャルピングは短期間の売買で多くの取引をする事になり、連敗することもよくあります。
そんな時に熱くなって「この損を絶対取り戻してやる~!」と思って取引すると大体負けます。
スキャルピングをやっている有名トレーダーがやっているマイルールの一例です
- 3連敗したら1時間休む
- 5連敗したらその日は取引をしない
- 損切りラインは10pips、利確は20pips
- 体調が悪い日は取引しない
- 自分が自信を持てるとき以外はむやみにポジションを持たない
このようにマイルールを決めてスキャルピングをしているトレーダーが多くいます。
熱くなりやすい取引手法ですのでマイルールを守れないと必ず大損します。
逆にマイルールを守れる人だけがスキャルピングで稼いでいると言っても過言ではありません。
相場のトレンドを見極める必要がある
為替相場には基本的にトレンド相場とレンジ相場しかありません。
この2つの相場によって値動きの方向性が違うので注意が必要です。
その相場の方向性に合ったスキャルピングをする事が勝利につながります。
トレンド相場
上昇トレンドと下降トレンドの2つに分けることができます。
途中多少の相場の値動き(反発)はありますが、基本的に上昇か下降していくかの一方的な相場の流れを言います。
下降トレンドなのにちょっとの時間軸だけで買いポジションを持ってしまうと大損をします。
このようにトレンドの大きな流れを知るのはスキャルピングでは非常に重要です。
レンジ相場
為替相場の大半はレンジ相場と言われています。
レンジ相場とはある程度の上値と下値の間で相場が行ったり来たりする事です。
例えばレンジ相場の下値付近に来たら買いポジションを入れるというようなスキャルピングが有効です。
ただし、レンジ相場を抜けてトレンド相場になると大損するので、しっかりと損切り注文は入れる必要があります。