そもそもFXって何?
FXとは「Foreign Exchange」の英略で、日本語で正式には「外国為替証拠金取引」のことを言います。「FX」と言う呼び名は日本で使われています。
FXは外国通貨の売買を繰り返して利益を出します。各国の通貨を両替していく取引です。
初めてFXで取引を行う場合、そもそも何から始めればいいのか…不安なこと、分からないことがあって始められない方も多いと思います。
「FXはギャンブル」と言う方もいらっしゃるのですが、FXは決してギャンブルではありません。
ギャンブルは直感と運に任せて勝負しますが、FXはやり方を理解すれば、誰でも勝率を上げることが出来ます。
FXでギャンブルトレードを行った場合、ビギナーズラックで最初は上手くいったとしても、必ず負けるときが来ます。
やらなきゃ良かったな…。と後悔しないように、勝てるFXのやり方を覚えましょう。
FXでおすすめのやり方は少額取引
FXは、少額取引も可能なのが魅力のひとつ。約4千円から始めることが出来ます。
銀行からFXの口座に入金をする際、5千円や1万円以上だと手数料を無料にしているところが大半です。
最初から資金を突っ込むより、慣れてから資金を増やすやり方の方が、安全かつ安心して取引出来ます。
精神的負担とリスクも軽減されるので初心者にはオススメです。
購入出来る通貨ペアを知っておこう
通貨ペアは、FX会社によって取り扱っているものが異なります。約20種類の通貨ペアが存在するので、どれが良いのか迷ってしまいます。
初心者に向いている通貨ペアは「米ドル/円」「ユーロ/円」「英ポンド/円」「豪ドル/円」と「円」が絡むが分かりやすいです。
USD/JPY(ドル/円)、EUR/JPY(ユーロ/円)、GBP/JPY(ポンド/円)などの表記が一般的なので、これを覚えておけば取引もスムーズに進められます。
少し慣れてきたら「円」がない通貨ペアの取引もしてみましょう。
世界的に人気のある「ユーロ/米ドル」「英ポンド/米ドル」など…気になる通貨ペアで挑戦してみて下さいね。
口座開設することが第一歩
FXを始める為に、FX専用の口座開設は必要不可欠です。
ですが、FXの比較サイトを見ても、各会社によって特徴、メリット・デメリットが異なり迷ってしまう方も多いはずです。
重視して頂きたい点は4つあります。
自分が分かりやすく扱えるツール
取引画面が使いづらいのは致命的です。ワンタッチクリックがある、すぐ判断出来る分かりやすい表示になっているのが理想です。
また外出先や空いている時間に気軽にしたいという方は、スマホアプリのツールも見ておくことをオススメします。
PCとスマホアプリでは取引ツールの使い勝手が異なるので、画面の見方が分からなくて負けてしまった…というのは悔しいので必ず確認しておきましょう。
スプレッドが狭く安定している
スプレッドとは、取引の際に必ずかかる手数料のことです。スプレッドの幅は小さい方が絶対に有利です。
スプレッドが安定していない会社もまだ多く存在していますので、スプレッドが安定している会社を選ぶようにしましょう。
サポートが充実している
24時間体制でサポート可能のところだと安心して始められますし、
続けることを考えると尚更サポート体制が充実している方が良いです。
少額で始められる
1,000通貨単位で取引出来るFX業者の場合は、4千円の初期投資で開始出来ますし、10,000通貨単位のFX業者なら数万円~で始められます。
最初から高額の投資は危険です。少額でスタート出来るようにここはきちんと確認しておいて下さい。
口座開設にはマイナンバーが必須
2016年1月より、FX口座開設をする場合、マイナンバーが必要になりました。
2015年度末の時点で口座開設済の方は、2018年末までにFX会社へマイナンバーを提出しないといけません。
マイナンバーのことが詳しく載っています。
マイナンバー(社会保障・税番号制度) - 内閣府
FXをやる前に覚えておきたい用語
FXを始めるときに、馴染みのない英語をよく目にしますが、いまいちピンと来ないと思います。
そこでよくFXで使われている用語をまとめてみました。
レバレッジ
レバレッジとは、取引会社の口座に入金した資金を証拠金と言い、証拠金の数倍~日本では最大25倍の金額で取引可能になることを言います。 少ない資金で大きな金額の取引が可能ですが、損失になった際も勿論レバレッジはレバレッジの分、損失が大きくなるので注意して下さい。
スワップポイント
ペア通貨(1つの通貨を買って、もう1つの通貨を売る2国の通貨の組み合わせ)の金利差が利益になることをスワップポイントと言います。
通貨には各国が定めた金利が決まっていて、日本の金利は「0.1%」です。
他国は、米ドル「0%〜0.25%」、南アフリカランドは「3.75%」と高金利です。
(2020年6月現在)
「低金利の通貨を売る⇔高金利の通貨を買う」このポジションを維持して金額と期間分のスワップポイントが利益となります。
高金利通貨買って持ち続けているだけでもスワップポイントが増えるので、スワップポイントで利益を狙って投資している人も居ます。
スプレッド
FXでは通貨を買うとき、売るときの値に差が出ます。その差額分をスプレッドと呼んでいます。
ポジション
ポジションとは、相場にエントリーして、まだ決済せずに保有している状態です。
決済して利益や損失が確定する前の状態のことをいいます。
ロスカット
ロスカットとは、証拠金維持率が50%を下回った時に、自動的に行われる強制決済のことです。これは損失を抑える為です。
ロスカットがなければ、損失が出た際に追加でお金を支払うことになったり、預けていた資産を全額失うなど、リスクを避ける為には必要なものです。
チャート
FXで勝負するときの取引画面で、通貨や値動き、時間をグラフで表示されているものをチャートと言います。
この画面は、口座開設したFX取引会社でのツールで見ることが出来ます。
会社によってチャート画面の使用は違うので、自分に合うものを選びましょう。
ロング・ショート
- ロング=買う⇒価値が安いところで買い、高いところで決済する。
- ショート=売る⇒価値が高いところで売って、安いところで利益を確定させる。
これを続けて利益を上げて行きます。
ロット
取引をするときに、どれぐらいの資金が必要か…取引通貨量の単価を言います。
1ロットが1万通貨になっているのが多いのですが、1000通貨や100通貨単位で取引可能な会社もあります。
トレンド
トレンドとは、相場で流行っている通貨のことを言います。
相場には上昇トレンド、降下トレンド、レンジ(トレンドが発生していない状態)の3つの状態があります。
現在流行っている通貨、人気の通貨と聞くと買いたくなり、逆に流行っていない、不人気の通貨は売りたくなります。
トレンドも勝つ為には見極めが必要です。ぜひ覚えておいて下さい。
約定
約定(やくじょう)とは、FX取引において注文が通ることを指します。
私たちトレーダーが出した注文を、FX会社が承認すると「約定」となり注文が適用されます。
注文が殺到するタイミングでは、なかなか注文が約定せずチャンスを逃す場面があります。
そのため、スキャルピングトレーダーはFX会社を選ぶ際に約定率を重視する方も多いです。
エントリー
FXにおいては、売買の注文を出すことをエントリーと言います。
売りでも、買いでも取引ができるFXでは、円安になれば「買いエントリー」、円高になれば「売りエントリー」して取引を開始します。
利確
利確(りかく)とは、FX取引によって出た利益を確定させることを指します。
同じ意味で「利食い」するとも言います。
覚えるもの大切だけど、場数をこなして慣れるもの大切
投資を今まで一度もしたことがない方は、まず知識や基礎の土台を固めてから!と思ってる方が多いはずです。
ですが、FXに関する用語や通貨のこと…覚えることはたくさんありますし、躓いてしまう方も多いんです。
想像していたものと実践してみたものって全く違ったという経験は皆さんあると思います。
実際に自分の手で取引してみないと分からないこともありますし、FXは練習が必要です。
まずは取引に慣れることから始めましょう。
自分に合うやり方を見つける!様々なやり方があるFX
FXは、様々なやり方があります。自分が何を優先するか、向いているのはどれかで方法はかわってきます。
誰でも得意不得意はあるので、一番自分に適しているやり方を探っていきましょう。
デイトレード
数時間~1日で、その日の内にトレードする方法。
万人向けの無難な取引方法になります。
その日のうち決済し、翌日にポジションを持ち越さないのが特徴です。
トレード回数は1日で1~2回程。個人投資家は、デイトレーダーが多いと言われています。
スキャルピングトレードよりは時間に余裕があり、初心者はデイトレードがオススメ。
スキャルピングトレード
数秒から数分の単位で瞬間的にトレードする方法。
短時間で売買を繰り返す手法で、約1分~1時間程度でエントリーと決済を行います。
数秒~数十秒で終わらす売買をしている方もいます。
リスクが限定されているので、少額で始められるのが利点。(ローリスクローリターン)
瞬発力、判断力が要る手法なので、FX取引に慣れていない初心者には向いていない。
トレード回数はとにかく多く集中力が要ります。
後先考えて行動したい性格の方など、性格的にスキャルピングは向かない人もいます。
スイングトレード
数日~数週間でトレードする方法。
時間にゆとりがあるトレードなので、トレードに慣れたい方にはオススメ。
1度ポジション持つと数週間ほど保有します。時間に余裕があるので忙しい方でも可能です。
1回のトレードで大きな利益を得ることも可能。しかし損失が大きくなることもあるので注意。
人によってやり方が異なるのがFX
初心者の方は、トレードの回数を聞いてもいまいちピンと来ないと思います。
どの時間帯にFXをしようと思っているかによってもやり方が変わってきます。
1日どれだけ時間があればトレード可能なのか?1日に何回取引するのか?自分のやり方で人とはトレード回数が異なります。
トレードの回数で選ぶのではなく、自分生活スタイルに合ったものを選びましょう。
決まった時間に帰宅して1日の数時間使って取引可能であればスキャルピングやデイトレードが良いですし、まとまった時間を確保することが難しい方はスイングトレードが向いています。
向き不向きがあるので、生活環境や好みなど自分に適したやり方でしてみましょう。継続出来ることが大切なので合わないものを無理に続けるのはストレスになります。
興味があるトレードスタイルがあるけどやったことがない場合は、一度チャレンジしてみるもの良いかもしれません。
最初から儲けようと思わない。儲けるのは慣れてから。
FXを始める際に「儲けてやる!」「一攫千金だ!」と思ってませんか?
ネット上では何千万~何億と稼いだという記事や広告をよく目にします。
全てを鵜呑みにするのは危険です。そんな簡単に儲けれたら誰も苦労しないんです。
ビギナーズラックで最初勝てたとしても、運任せの勝負はいつか大負けする日が来ます。大切なのは勝ち続けるトレードを出来るかどうか。
ビギナーズラックを経験していると、損失が大きくなれば前は勝てたのに…取り返さないと!と思う気持ちが強くなり、倍の金額を投資して更に負けてしまう…負の連鎖が続くことになります。
コツコツ地道に小さい利益を積み重ねて稼いで行くのがFXだと思います。
負続ければ長く持たないですし、勝率を考えて取引すれば勝てるようになります。まずは慣れましょう。
FXは土日を除いていつでもどこでも取引が出来る
FXは土日を除いて24時間取引が可能です。会社員や自営業の方や育児で時間で空いた時間に少しだけすることも出来ます。
FXはインターネット環境があれば世界中の通貨がいつでもどこでも売買可能なので、時間を気にせず出来るのが魅力の一つです。
会社から帰宅した方、帰宅時間が遅く真夜中からしか出来ない方、日中の空いた時間を活用したい主婦の方…自分のライフスタイルに合わせて取引出来ます。
スマホを使えば手軽に出来るので、副業としても人気が集まっています。
FXのやり方のまとめ
最後に、これからFXを始めるにあたって注意してほしいことがあります。
インターネット環境があればすぐに始められるFX。スマホでも取引が出来るのは良いですよね。
ゲーム感覚で楽しみたいと言う方もいるので、気軽に始めてみるのもいいかもしれません。
しかし、FXで成功している方もいる中で、負けた方もたくさんいるのが現実です。安易に勝てるものではないと思って下さい。
100%勝てる取引は存在しませんし、負ける時もあります。勝つ回数を増やして負ける回数をどれだけ減らせるか…勝率を上げて勝てるFXを目指しましょう。
慣れや環境相場、自分のやり方で勝ちを繋いでいって下さい。
冒頭でもお話したように、FXは外貨取引で日本人が普段使っている「円」だけではないので、頭に入れておきましょう。
初心者のうちは多くの情報に目を通して、FXの口座開設ランキングサイトなどたくさんありますが、最初から扱いにくいものを選んでしまうと後々自分に負担がかかってしまいます。
各会社により、新規口座開設のキャンペーンで〇〇円分キャッシュバックなどその時々でしているキャンペーンも異なります。期限もあるので注意して下さい。
少額取引から始めたい場合は、1000通貨からなのか?10000通貨からなのか?きちんと確認して、総合的に自分に合うものを慎重に選ぶようにして下さいね。