この記事で解決できる悩み
- FXにはどんなリスクがあるの?
- リスクの対策方法が知りたい
- リスクを抑えて取引できるFX会社はどこ?
といった悩みを解決できる記事になっています。
この記事で解説する「FXのリスク対策」を理解すれば、FX初心者でもFXにはどんなリスクがあるのか判ります。
なぜなら私もこの方法で、FXにはどんなリスクがあるのか知り、不安を解消した状態でFXを始めたいという悩みを解決できたからです。
それでは、以下で「FXのリスクとは?」について紹介します。
FXのリスクとは?
外的要因と内的要因
FXのリスクは、周囲の状況や他社からの影響による「外的要因」と、自分の判断や行動が原因の「内的要因」に分けられます。
さらに、外的要因は「為替市場による要因」と「FX会社による要因」とに分けられます。
このように、ひとことでFXのリスクといっても、発生する要因はいろいろあるのです。
リスクの発生頻度と影響度合い
リスクによって発生の頻度も異なり、いざ発生した時の影響の大きさも大小さまざまです。
そのため、発生頻度の高いリスクは普段から備えておいて、影響度合いが大きいリスクは影響を最小限に抑えるための対策が重要です。
単純に「FXはハイリスクだから怖い」とひとくくりにするのではなく、リスクの要因と影響を分解して対策していきましょう。
外的要因(市場)によるリスクと対策3つ
外的要因(市場)リスク
- 要因1:為替変動リスク
- 要因2:金利変動リスク
- 要因3:流動性リスク
要因1:為替変動リスク
1つ目の要因は、為替変動リスクです。
具体的に説明すると、通貨ペアの為替レートは刻一刻と変動し、予想が外れると損失になる可能性があるリスクのことです。
注意ポイント
FXは、為替変動を利用して資産を増やす投資ですが、為替変動が予想と逆に動くと、資産を増やすどころか損失を出してマイナスになる可能性があります。
為替変動は敵にも味方にもなり得る存在だといえますね。
為替変動リスクの対策
為替変動リスクの対策としては、逆指値注文で損切りポイントを設定しておくことです。
その理由は、常に自分の予想が当たるわけではないので、予想が外れた時の損失をできるだけ抑えられるからです。
また、ポジションを土日に持ち越すと、週明けの市場が開いた時に相場が急変していて損失が膨らむ場合があります。
そのため、特にFX初心者は金曜日にポジションを手放しましょう。
要因2:金利変動リスク
2つ目の要因は、金利変動リスクです。
世界各国の金利政策が変わることで、スワップポイントによる利益が少なくなったり、場合によってはスワップポイントを支払わなければなりません。
注意ポイント
為替変動以外にFXで利益を出す手段であるスワップポイントも、金利変動しだいでは損失となるリスクがあります。
金利変動リスクの対策
金利変動リスクの対策としては、FX会社が公表している「スワップカレンダー」を使い、スワップポイントをチェックすることです。
なぜならスワップポイントが少ないポジションと、マイナススワップのポジションを避けられるからです。
各国の政策金利は1~2カ月に1回の頻度で定期的に発表されるので、情報を確認しつつ状況に応じて素早く対応しましょう。
要因3:流動性リスク
3つ目の要因は、流動性リスクです。
FXは取引に参加するトレーダーが少ないことで、自分が売買したい時に希望のレートで注文が通らない可能性があります。
注意ポイント
米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドルといったメジャー通貨に比べて、マイナー通貨は流通量が少ないため、流動性リスクが高いといえます。
流動性リスクの対策
流動性リスクの対策としては、マイナー通貨を含む通貨ペアは取引しないことです。
なぜなら、FX初心者は取引経験が少ないため、流動性リスクに対する危機感が薄いからです。
そのため、いざ売買できない状況になった時に冷静に判断することが難しくなります。
たしかにマイナー通貨は為替変動とスワップポイントの大きさが魅力ですが、損失のリスクも大きいため、初心者には不向きです。
外的要因(FX会社)によるリスクと対策4つ
外的要因(FX会社)リスク
- 要因1:FX会社の信用リスク
- 要因2:システム障害によるリスク
- 要因3:スリッページのリスク
- 要因4:ロスカットリスク
要因1:FX会社の信用リスク
1つ目の要因は、FX会社の信用リスク(破綻・倒産リスクのこと)です。
注意ポイント
使っているFX会社が破綻・倒産して、別のFX会社に乗り換える間に、チャンスがあっても取引できなくなる機会がなくなってしまいます。
現在、国内のFX会社には顧客資産を金融機関に信託保全することが義務付けられているので、仮にFX会社が破綻しても証拠金は全額返ってきます。
ただし、FX会社自体はなくなるので、別のFX会社に口座開設するまでの時間をロスしてしまうのです。
FX会社の信用リスクの対策
FX会社の信用リスク対策としては、自己資本規制比率が高いFX会社を選ぶことです。
その理由は、リスクに対する許容度が高く、財務体質の健全性が高いと評価できるからです。
自己資本規制比率は、リスクにさらされている資産全体に対する、固定的な資産を除くFX会社自身の資産の割合で、FX会社の財務健全性を判断する基準といえます。
金融庁の指示により、120%以上に保つルールになっています。
要因2:システム障害によるリスク
2つ目の要因は、システム障害によるリスクです。
注意ポイント
システム障害が発生することで、取引ができずにチャンスを逃したり、損失が拡大するリスクがあります。
具体的には、1米ドル円=110円の時に買いポジションを保有していて、115円まで上がったのに決済できずに利益を逃し、105円まで下がって損失が出るケースが考えられますね。
システム障害によるリスクの対策
システム障害によるリスクの対策としては、複数のFX会社の口座に資金を分散することです。
なぜなら、一方の口座が取引できなくても、もう一方で取引すればいいからです。
資金を分散するほど余裕がない場合は、FX会社を選ぶ時に、過去に重大なシステム障害を起こしていないかをチェックして、取引環境に定評のあるFX会社で口座開設しましょう。
要因3:スリッページのリスク
3つ目の要因は、スリッページのリスクです。
注意ポイント
スリッページが発生すると、想定よりも利益が少なくなったり、損失が大きくなったりします。
短時間に急激な為替変動があり、注文が集中することで、FX会社のシステムが注文を処理しきれなくなります。
その結果、注文レートと約定レートがずれることで、想定より利益が少なくなるか、損失が出るのです。
スリッページリスクの対策
スリッページリスクの対策としては、「提示率」が高いFX会社を選ぶことです。
提示率は、FX会社が提示するスプレッドで、取引が成立する確率を表します。
つまり提示率が高ければ、注文レートで約定する確率が高くなるので、利益の減少・損失の抑制につながります。
具体的には、提示率が99%以上の「外貨ex byGMO」と「FXブロードネット」がおすすめです。
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要因4:ロスカットリスク
4つ目の要因は、ロスカットリスクです。
注意ポイント
含み損が膨らんで証拠金維持率に対して一定値を下回ると、強制的に決済されて損失が確定してしまいます。
ポジションを持ってからマイナス方向へ為替が動いた場合、含み損が発生しますが、この含み損は決済して初めて損失になります。
しかし、ロスカットされると強制的に決済されるので、多額の損失が確定します。
ロスカットリスクの対策
ロスカットリスクの対策としては、レバレッジ倍率を下げて取引量を抑えることです。
その理由は、為替が大きく動いても、証拠金維持率をロスカットラインよりも高く維持しやすくなり、ロスカットされにくくなるなるからです。
詳細は後述の「レバレッジリスク」でも解説するので、参考にしてください。
内的要因によるリスクと対策4つ
内部要因リスク
- 要因1:レバレッジリスク
- 要因2:誤発注のリスク
- 要因3:損失による精神的ダメージのリスク
- 要因4:生活リズムが崩れるリスク
要因1:レバレッジリスク
1つ目の要因は、レバレッジリスクです。
レバレッジをかけるほど、少ない値動きで先述のロスカットが発生しやすくなります。
レバレッジは、実際の手元資金よりも多くの量が取引できる仕組みのことですよね。
注意ポイント
取引量が多くなる分、同じ為替変動量でも多くの利益が見込める半面、損失も大きくなるリスクがあります。
レバレッジリスクの対策
レバレッジリスクの対策としては、常に最大レバレッジ25倍で取引するのではなく、エントリー前に損切りポイントを決めたうえで取引量を決めることです。
なぜなら、損切りポイントを先に決めておけば、簡単にロスカットされないように取引量を抑えられるからです。
レバレッジは資金に対する取引量で決まるので、トレーダーがコントロールできます。
特にFX初心者はレバレッジ3倍までに抑えると、余裕を持って取引ができて、損失を出したとしても大損が避けられます。
要因2:誤発注のリスク
2つ目の要因は、誤発注のリスクです。
FXを行うのは人間なので、100%ミスしない人はいないです。
例えば、「買い」と「売り」の指定を間違えたり、取引量の桁を間違える、誤って発注ボタンを押してしまうなどのミスがよく起こります。
注意ポイント
取引ツールの使用中に、注文内容を間違えたり、誤って操作してしまうリスクがあります。
誤発注のリスクの対策
誤発注のリスクの対策としては、取引を確定する前に注文内容を確認する一手間をかけたり、操作性に優れ、誤発注を防止するロック機能がある取引ツールを使いましょう。
特にFX初心者は、1分1秒を争うスキャルピングのような短期売買はミスが起きやすいです。
「外為オンライン」や「外貨ex byGMO」のように、デモトレードのサービスを提供しているFX会社もあるので、取引を練習したり、ツールの操作性を確かめたりしましょう。
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要因3:損失による精神的ダメージのリスク
3つ目の要因は、損失により精神的ダメージを受けるリスクです。
FX初心者の頃は、利益よりも損失を出すことが多いです。
繰り返し損失を出したり、損失額が膨らんだりすると、精神的にダメージを受けて落ち込む人がいます。
注意ポイント
トレーダーの性格によっては、ムキになって冷静さを失った状態でトレードして、損失を余計に重ねてしまうリスクもあります。
損失による精神的ダメージのリスクの対策
損失により精神的ダメージを受けるリスクの対策としては、少額から取引できるFX会社で取引を始めることです。
なぜなら、損失額を抑えることで精神的な負担を軽減できるからです。
先述のデモトレードを利用して、いい意味で損をする練習をしましょう。
実際に少額取引ができるFX会社としては、「SBI FXトレード」「外為オンライン」「外貨ex byGMO」がおすすめです。
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要因4:生活リズムが崩れるリスク
4つ目の要因は、生活リズムが崩れるリスクです。
為替レートは24時間変動しているため、FXを始めたばかりだと、四六時中相場の様子が気になってしまいやすいですよね。
注意ポイント
相場が活発な深夜に起きて寝不足になったり、仕事や家事の本業に集中できなくなったりすることで、生活リズムを崩してしまうことがあります。
生活リズムが崩れるリスクの対策
生活リズムが崩れないようにするためには、自分の生活にあった取引スタイルを考えることです。
なぜなら、生活リズムに影響が出ないようにFXができるようになるからです。
特にFX初心者は、日に1~2回程度の為替レートのチェックで済むスイングトレードから始めましょう。
【FXのリスク】まとめ
上記で紹介した「FXのリスク対策」を実践すると、今後はFXに潜むリスクが知りたいと悩むことは一切なくなり、リスクを抑えてFXができるようになります。
最後にもう一度、内容を確認しましょう。
この記事のまとめ
- FXの外的要因によるリスクには、為替変動リスク、金利変動リスク、流動性リスク、FX会社の信用リスク、システム障害によるリスク、ロスカットリスク、スリッページのリスクがある
- FXの内的要因によるリスクには、レバレッジリスク、誤発注のリスク、損失による精神的ダメージのリスク、生活リズムが崩れるリスクがある
- FXにはさまざまなリスクがあるものの、要因ごとに対策を取れば、なくしたり軽減することができる
「リスクがありすぎて、うまく対策できる自信がない」と最初は思うかもしれませんが、要因ごとに対策方法を一度身につけてしまえば、少しずつ安全にFXができるようになります。